意外と知らない?ロシア料理

ロシア料理と聞いてピンとくるものは何でしょうか? ピロシキにボルシチ、アルコール類ならウオッカが有名です。が、どんな料理なのかは思い描けるでしょうか? 近いのに遠いかなと思ってしまう少々馴染みの薄いロシアの食文化を見ていくことにします。ところでロシア(ロシア連邦)はどんな国なのでしょうか。一口に寒くて広大な国ではなく、公用語はロシア語ですが、100以上もの言語が混在していますし、日本での夏にあたる時期は雨が多く、氷点下に閉ざされるのは11月〜3月頃まで。それ以外は過ごし易いと言われます。ですから、広大な土地と歴史・多民族を率いての食文化には興味深い物があります。ロシアは政教分離していない長い歴史がありました。自然豊かな大地に様々な獣・鳥類・魚類が豊富でしたが「肉を食べてはいけない週」や「牛乳を飲んではいけない週」などが国教で定められていました。1年のうち200日ぐらいは教会の教えに従ったほどで、精進料理が発展していきます。現代は国教といっても守っている人は年配の方ぐらいだそうですが、人々の食生活に厳格に教会の教えが根付いてきたことに間違いはありません。ロシアの一般人の食事は粥やスープといった質素なものです。一方で貴族の食事は大変豪華な物でした。貴族のパーティーでは50〜100品目ものメニューが並んだと言われます。15世紀以降はフランスを代表とする西欧の文化が取り入れられ、上流階級の人々はコックを呼び寄せて作らせるほどの贅沢さでした。コース料理の形式、例えば前菜の次にスープ、というのはロシア料理の影響なのです。庶民貴族問わずロシアの食文化に触れていくと、ピクルス(漬物)が多いです。塩や酢にキノコ類を漬け込んだものが多いのですが、そのまま食されたりとロシアでは非常にポピュラーな食べ物です。ピロシキに代表されるパイ(日本では小さい物を食べたりしますが)は人が集まってのパーティーや行事では必ず出される定番です。中に詰める具も肉や野菜と様々ですし、形もバリエーションがあります。そして、前菜とスープの多さは、一皿に具だくさんの「食べるスープ」です。ロシア人にとってはスープが代表料理のようです。何とお茶漬けを食べるロシア人。具にはビョークラ・ヴァレーニエといった果物を甘く煮た物がよく使われます。濃い味付けと思われがちなロシア料理は塩と胡椒が基本のシンプルな味付けとハーブをたっぷりと使うのが特徴です。