国の数だけ食文化がある

人の数だけ色(性格)があるように、国の数だけ違った料理があります。世界の国の数は提唱する人や団体によって異なりますが、参考までに日本の外務省発表では日本が国家承認している国は192か国。日本を加えれば193か国です。国連加盟国家数は日本を含めて192か国ですが、この中には日本が国家として認めているバチカンなどは国連未加盟ですし、北朝鮮は国連加盟国だったりと、正確な数字は出てこないものです。人の居るところには衣食住が必要条件です。「食」に焦点を向けると実に多彩です。一般に日本は米食で、欧米はパン食で……といったイメージがあります。こうした食の違いは、地域の風土に左右されてきた歴史があります。例えば、日本も南北に長い列島ですから、小さな国の集合体と考えてみましょう。寒帯地域に属する北海道ではみかんやバナナは栽培できません。ハウス栽培など技術の進歩を借りれば可能でしょうがそんな無理はしてきませんでした。その代わりに、体を温める食事や、寒さに強いジャガイモ、酪農で得る牛乳が豊富でチーズ作りができます。九州地方ではバナナがとれたり、沖縄では特産のサトウキビがあります。こちらは暑さを解消しようと体を冷やすゴーヤ料理が盛んです。世界は様々な気候帯に分かれていて、海に面していれば魚料理が可能ですし発展してきましたし、高原地帯であれば寒さに強い野菜料理が一般化しています。そして、それぞれの国の風習、自然信仰・宗教にも食事は左右されます。食の発達はまずその土地と住む人々に見合った形で作られ、国同士の交流が始まると他国の食も取り入れて多彩になってきた歴史があります。海外旅行が手軽にできるようになった今日、旅の楽しみに食の楽しみもありますが、日本ほど整備された水も珍しいぐらいですし、偏食だと対応できない場合もありますから、くれぐれもその土地独自の食事ができるかどうかはよく調べておきましょう。アマゾンに行っても見慣れたファストフードはありません。旅行用固形食糧もありますがそれも味気ないものです。そして前述したような宗教や風習も大事です。例えばドイツで一人前を頼むと二人前越えの量が出てきますので、知っておかないと訪問者として失礼になるか笑い者になってしまいます。食は国と、そこに住む人々の生活様式を現わします。